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10月の菜園

 彼岸を過ぎて、過ごしやすい気候になりました。涼しくなると、高温多雨期に猛威をふるったベト病菌も 活動できず、ベトに弱い、昔ながらの味の良い日本法蓮草が、順調に育つようになります。
 また、小松菜や山東菜など、大株にしない菜っぱ類や、寒さに強いビタミン菜・黄がらし菜・高菜、ターツァイなども、まだまだ蒔けます。  奥武蔵・奥多摩の地野菜「のらぼう」も、今のうちに蒔いて、春までに大株にしてやりましょう。
 近年、暖冬傾向が進み、秋野菜のシーズンが長くなりました。畑作業に最適なこの季節を楽しみましょう。

 

【種まき・純系種】
東洋系法蓮草(日本・豊葉・あかね等)、キャベツ(中生)、小松菜、山東菜、チンゲンサイ、ビタミン菜、黄がらし菜、高菜、のらぼう菜、春菊、そら豆。
【種まき・一代交配種】
西洋系法蓮草(各種)、春キャベツ(早生)、千宝菜、友好菜、べんり菜など。
【間引き】
結球白菜、大根、カブなどの間引き作業は早めに。肥料が少なそうだったら、追肥も忘れずに。
【苗の植え付け】
イチゴ、玉葱(下旬)。

 

【収穫】
里芋やとろろ芋、さつま芋。大豆、小豆、ささげ。7月に蒔いたいんげん、地這い胡瓜。6月播種の秋茄子や、春に苗を植え付けたピーマンも、 霜が二、三度降りるまで成り続けます。

 

【病虫害防除】
1.軟腐病
結球白菜の葉が大きく広がり、外葉が地面に触れるようになってくると、土壌細菌のナンプ(軟腐)病菌で倒れる株がでてきます。
害虫や葉が風雨で土とこすれてできた傷口から侵入し、葉脈にそって根ぎわまでトロかして白菜を倒します。根元がベトベトにとろけるので、 よくこの病気のことを「ベト病」と呼ぶ人がいますが、カビ系統の菌であるベトと違い細菌性なので、ベト病の薬剤は効きません。
ナンプ病の特効薬は、昔結核の薬として一世を風靡したストレプトマイシン剤で、製品名も「マイシンS」「アグリマイシン」「アタッキン」等 いろいろあります。ただ、抗生物質なので、予防のつもりで小さいうちから無闇にかけていると、菌に抵抗性ができてしまいますし、 高温期には薬害もでやすいので感心しません。間引いて株立ちにしてから、地面に接する葉裏の部分に重点をおいて散布するとよいでしょう。
発生がひどい畑の場合は、とうもろこしや豆を数年作って、土質を変えてやる必要があります。 また、無農薬で作りたい場合、有機栽培で土壌微生物群を豊富にしてやれば、有用菌が増えてナンプ菌の勢力も衰えるのではないかと思います。 (私見)そこまで気長に待てない場合、高うねにして水はけをよくし、ポリマルチをしいて、土と葉の接触面積を少なくしてやると効果的です。

2.根こぶ病


[ひとりごと]ふう(^ο)σ~。やっと1ページ目ができた。構想3年、製作日数2日…………まだ先は長いなあ。(-"- )
これから最低1年かけて、写真を撮ったり個々のデータをそろえて、なんとか有用なページにしたいと思っています。
家庭菜園のことでの疑問や間違った記述などありましたら、(できれば Eメールで)下記までお知らせください。
できるだけ調べてお答えし、以後の製作ページの内容に活かして行きたいと思っています。(1999.9.25)
10年以上ほったらかしのページ・・・(汗;)住所のみ現在地に直しました。(2010.4.2)

〒357-0067 埼玉県飯能市小瀬戸192-1 野口のタネ/野口種苗研究所 野口 勲
Tel.042-972-2478 Fax.042-972-7701 E-mail:tanet@noguchiseed.com


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