Enken Large Pod Snow Pea / マメ科 Pisum sativum
大莢系の品種は概して越冬性が低いので、食味の優れた「オランダ」と越冬性の高い「松戸大莢」を交配し、霜よけ、風よけを行わないで越冬できる株から選抜をくりかえし固定した。1982年発表。
赤花・大莢の晩生種で、耐寒性強く、土の軽い乾燥する地帯でも容易に越冬する。 草丈200cm程度の高性で、分岐多く、草勢も旺盛である。節間は長く、大葉で草姿はややだらしない感じがする。2花性主体で着莢が多く豊産である。着莢節位はやや高い。莢長14~16cm・莢幅3.0~3.3cm・莢重6~8gと莢が大きいのが特徴である。莢色はやや淡い。
莢は柔らかく甘味があり、大莢にもかかわらず風味が良い。
11月上旬
茨城県
2021年5月
85%以上 *発芽がやや不均一のため種子を増量してあります。
なし
なし
開花後おおよそ2週間位で収穫となる。通常は子実の太る前に収穫する。オランダよりやや遅れて収穫が始まる。
播種期は一般の秋播品種に準ずる。早播きは茎葉に寒害がでやすいが、根株が健全な場合は春先に下節から新芽が出てくる。この場合、混み過ぎることがあるので、必要に応じて間引きする。遅播きは分岐数が少なくなる。
18~20℃、最低温度4℃
15~20℃。生育温度0〜28℃
畦幅1~1.2m、株間35~45cm、一条植え、1ヶ所2~3粒播きを基準とする。小莢種同様、連作、酸性土を嫌い有機質の多い肥沃地を好む。霜除けは通常必要ないが、地方によっては小莢種に準ずる。支柱は180cm位を必要とし、キュウリネット等が良い。 注意点:一部に硬莢(初期から莢の繊維強く硬いもの)がでることがあるので、そのような株は抜きとる。赤花種であるが、まれに白花が混じることがある。しかし莢は変わらない。株が混み過ぎると枯れ上がりが早く収量も少なくなるので、密植は避ける。