Shakkinnashi Soybean / マメ科 Glycine max L.
埼玉県秩父地方で大正時代から栽培されてきた在来種。「作物品種名雑考」によると北陸にも同名の大豆があるというが類縁は不明。
なす」とは「為す」で「借金を返す」という意味。借金が無くなるくらい沢山とれる」というのが名前の由来。株全体にびっしり莢を着けるので機械収穫に向かず作付けが減ったが、手で刈り取りできるならお薦めの大豊産品種。本種は秋田県の宮入広光氏が無肥料無農薬栽培で採種したタネ。
炒り豆、煮豆、豆腐、油揚、湯葉、豆乳、納豆、きな粉、味噌、醤油、搾油など大豆加工品なんでも。もちろん芽生え(スプラウト)はもやし、若い莢は枝豆として食べられるが、晩生品種なので枝豆は秋10月頃の収穫になる。
6月下旬~7月上中旬
秋田県
2022年12月
85%以上
なし
なし
11月~12月
6月下旬~7月上中旬。
25〜30℃。10℃以下では不良になる。
30~40cm間隔に2、3粒ずつ点播。
確実に覆土する。発芽後、鳥に食べられないよう厳重注意。
20〜25℃
晩生系品種なので日が短くならないと開花しない。早まきは厳禁。また短日になっても、昼夜間とも高温が続くと花粉が活性化せず花が落ちてしまい結実しない。夜間温度が低い高冷地以外は、6月下旬以後、できれば7月になるのを待ってから播種したほうがよい。大豆としての収穫は11月以後。
完熟した豆を莢ごとよく乾燥させ、翌年のタネとする。大豆は種としての寿命が非常に短いので、毎年新しい種に更新する。中に虫が入っていることが多いので、選別は入念に。
常温で1年。
不詳。
長期保存は考えられないので、紙袋で常温保存。