Bizen Kurokawa Squash / ウリ科 Cucurbita moschata
昭和初期に国内で最も広く普及していた岡山県・備前地域特産の日本カボチャ。当地域へ明治時代に導入された「田尻縮緬南瓜(広島県田尻地方特産)」に、各地からの多品種が交雑して誕生したといわれる。
日本カボチャの代表品種。果重は1.5~2kg、やや腰高で肩張りがよく、縦溝が深い。果皮は濃緑色で独特の縮緬状のコブ(イボ)がある。 果肉は完熟するにつれて黄色から柿色へと変わり、フルーツ(メロン)のような風味が増す。粘質で肉質はやや粗め、水分が多くさっぱり喉ごしがよい。標準的な西洋カボチャに比べてカロリー及び糖質が60~70%、妊婦に必要なビタミンの一種である「葉酸」を多く含む。
自然な甘さで多様な食材と合わせやすい。油との相性がよく天ぷら・素揚げ・かき揚げ・炒めもの他、イタリアンなどに。ホクホク感が無いため煮物系や菓子原料には向かない。 フルーティな味わいの完熟果は、生搾りジュースやスムージーに(フルーツを少々加えて)。また適期収穫のものは漬物(浅漬け・ぬか漬け・ピクルス)に最適。
2月中旬(温床)4月中旬〜(直播)
岡山県
2019年11月
80%以上
なし
なし
6月中旬~8月中旬
温床まきで2月中旬(初期トンネル栽培)。直まきは晩霜の心配がなくなる4月中旬以降
25~30℃、最低温度10℃、上限は40℃
1m間隔に点播。
1.5cm程度
20〜30℃
畝巾3.5m、株間1mの高畝とする。本葉3枚のころ定植し、本葉7,8枚で摘心し子蔓3,4本にする。排水のよい畝をつくり、敷きワラを施す。草勢は中勢で、病害に強く栽培容易である。表面に白粉(ブルーム)が少し出始めた頃が収穫適期の目安。
完熟果を約3週間追熟したのち、割って種を出してよく水洗いし(充実した良い種は水に浮く)、一週間ほど陰干しする。
3、4年
ない
よく乾燥させてから、低温低湿度で保存する