Choetsu negi bunching onion / ヒガンバナ科 Allium fistulosum
画期的な極晩抽性品種。長谷清治氏育成。
晩春~初夏に抽だいしにくい極晩抽性一本ネギ。耐暑性、耐寒性強く、周年での出荷も可能。葉色は濃く、草姿立性で葉折れが少なく、収量性が高い。
1〜4月、6~7月、10~11月
チリ
2024年11月
80%以上
なし
イプロジオン・メプロニル剤種子粉衣各1回
3〜4月、5〜6月
1〜4月、6~7月、10~11月
播種は寒冷紗、トンネル等を使用することにより周年にわたり播くことができるが、本種の特性を生かした7~8月播きは高温期でもあり、発芽率を考慮して播種量をやや多目とする。また播種床は、春・秋播きに比べ広めにとり、条播きにより蒸れを防ぐ。育苗期間は60日程度とし、老化苗の定植は極力避け、若苗定植に努める。仮植は行わず、苗床より直接本圃に定植する。この場合、苗の大きさを揃え、間引定植をすると栽培管理が楽となり、また天候や肥料不足等で早期抽台がみられるような場合の応用動作が楽になる。 ネギの花芽分化は発生葉数11~12枚以上で5~13℃の低温、短日で分化すると言われているが、育苗日数(栽培日数)、肥料、圃場条件等によって異なる。栽培に当っては、適宜追肥を行うことで栄養生長を盛んにし、管理作業時の断根、過湿による根の障害を極力抑え、順調な生育となるよう努める。 4~6月の端境期の出荷は生育の盛期が冬期の低温期から春先となる。この時期の肥切れは、早期抽台を防ぐ事と合わせ、収量を上げる上で特に気をつける。また、この時期の肥切れは4~6月頃サビ病発生の主因となる。追肥と合わせ、サビ防除のため薬剤散布を十分行う。 秋播き夏だし栽培の場合、黒昇系品種より生育が早い特徴があり、早めの管理作業が大切。 4~6月に出荷できるとはいえ、本種は不抽台品種ではなく播種期を誤ると抽台する。また、地域・土質・肥料・天候等により適期播きでも抽台することがある。