Bunching Shinkuro Eggplant / ナス科 Solanum melongena,S.
ナスはインド原産。奈良時代に日本渡来。中長果の「真黒ナス」は、埼玉県で発達。本種は埼玉県富士見市の渋谷正和氏が2010年頃育成。無肥料無農薬栽培で自家採種を続けたタネである。
ナスの花は、普通は1つずつ咲きますが、たまに2、3個の花が房咲きする 個体があります。本種は、無肥料無農薬栽培農家の渋谷正和氏が発見した房咲き系を選抜固定した種子で、1株当りの花=果実=が多い大豊産種です。
漬けて良し。煮て良し。焼いて良し。真黒ナスは埼玉生まれの万能ナス。東京という大消費地で支持されたため、真黒茄子の形状が、以後のF1品種の標準形になった。大きい果実を収穫するには摘果したほうがいいでしょう。
2〜4月(温床)5月〜(無加温)
埼玉県
2024年10月
75%以上
なし
なし
夏から秋。
温床育苗では2月から。無加温の場合は5月以後。
最適温25〜35℃(要変温)、発芽温度15〜40℃
発芽には日中30℃前後、夜間20℃前後の温度変化が必要。
タネが隠れ発芽までの2週間湿度が保てるように。
昼間23〜28℃、夜間16〜20℃(最低7℃〜最高40℃)、地温18〜20℃
地力のない土地だと全部の果実が充実しない場合があるので小さいうちに収穫するよう努める。無肥料栽培では、根が地中に深く広く張ってから地上部が育つので、地上部の初期生育は非常に遅い。育ち始めると高温乾燥期を除き、秋遅くまで成り続ける。(高温乾燥期は敷き藁や灌水で水分を補うと良い)。
ナスは自家受粉性なので交雑はほとんどしない。2、3番目に着いた充実した種果を褐色になるまで枝につけ、完熟果を収穫後日陰で追熟。切り開いてタネを出し水洗する。
長命種子の代表である。(5年以上)
休眠期は無い。
1日日に干し、1週間陰干し乾燥後、低温低湿度で保存。