Tamanishiki Soybean / マメ科 Glycine max
兵庫県で在来種から純系選抜された1915年育成品種。近畿、四国地方の奨励品種としてかつて活躍した。
昔ながらの暖地向き晩生白大豆。白毛、黄白色大粒、紫花、臍色淡褐色。沖積肥沃地に向く。豊凶差大。木が大きくなり易いので、早播・密植は避ける。枝多く丈夫で品質は円形で白くて良好。後継品種と比較して収量性、耐病性、耐湿性に劣り、水田転作圃場に適さないため、あまり作られなくなった。
炒り豆、煮豆、豆腐、油揚、湯葉、豆乳、納豆、きな粉、味噌、醤油、搾油など大豆加工品なんでも。もちろん芽生え(スプラウト)はもやし、若い莢は枝豆として食べられるが、晩生品種なので枝豆は秋十月頃の収穫になる。
6月下旬〜7月上中旬
徳島県
2024年10月
85%以上
なし
なし
11〜12月。
6月下旬〜7月上中旬。
20℃以上
30〜40cm間隔に2、3粒ずつ点播。
確実に覆土する。発芽後、鳥に食べられないよう厳重注意。
25℃前後
晩生系品種なので日が短くならないと開花しない。早まきは厳禁。また短日になっても、昼夜間とも高温が続くと花粉が活性化せず花が落ちてしまい結実しない。夜間温度が低い高冷地以外は、6月下旬以後、できれば7月になるのを待ってから播種したほうがよい。大豆としての収穫は11月以後。センチュウ発生圃場での栽培は避ける。
完熟した豆を莢ごとよく乾燥させ、翌年のタネとする。大豆は種としての寿命が非常に短いので、毎年新しい種に更新する。中に虫が入っていることが多いので、選別は入念に。
常温で1年。
不詳。
よく自然乾燥したら低温低湿度の場所に保管する。