Snake Gourd ウリ科カラスウリ属 / Trichosanthes cucumerina var. anguina
インド熱帯低地原産の一年草。インドでは2000年以上の歴史があり栽培種として馴化された。マレーシアや中国南方にも栽培が多い。
耐暑性・耐湿性はともに強く強健で病虫害少なく栽培容易。雌雄同株の蔓草本でヘチマと同様に棚栽培にする。花は白色で雌雄同株。果実は細長く1m前後になり、緑色に白の線条があるものと真っ白のものが混ざる。熟すと橙赤色になる。種子はニガウリのように紅肉に包まれる。珍奇な外観の果実は鑑賞用としても面白い。鈴鹿市ではセイロン瓜の名で町おこしの特産野菜として栽培されている。
未熟果と若芽が食用になる。苦味はほとんどない。カレーの具、スープ、炒め物など。生の果実の表皮には臭みがあり取り除くこともあるが、加熱調理するとそれほど気にならない。ヘビのようにぶら下がった果実を恐れてサルが畑に近寄らなくなったという、思わぬ獣害防止効果で話題になった。
5月〜
埼玉県
2022年11月
70%以上
なし
なし
盛夏。定植から40〜50日後から。
5、6月
25〜30℃
ニガウリと同様に殻が硬いので一晩吸水させてから蒔くと良い。
3cm
25〜40℃
ヘチマやヒョウタンの栽培に準じる。蔓が2m以上旺盛に伸びるのでネットやフェンスに絡ませたり棚づくりにする。長さ1m位になる果実は重くなるので丈夫な支柱を組む。放任でもよく成るが側枝をある程度摘んで結実を促しても良い。
ニガウリのように熟してオレンジ色になり果肉が柔らかくなったら、切開して種子とワタを取り出す。アフリカでは種子の周りの紅色の仮種皮をトマトの代用として利用するという。ビニール袋に入れて1日発酵させてから洗浄してゴミを取り除き、風通しの良い場所で干してよく乾燥させる。
不詳。
不詳。
よく乾燥させたら低温低湿度の場所に保管する。