十角糸瓜 Angled luffa / ウリ科 Luffa acutangula
インド熱帯地方原産。ヘチマは中国へは600年頃に伝わり、日本へは江戸時代に渡来。つる性一年生草本。筋状の稜(かど)が発達し断面が十角に見えるのが名の由来。インドや東南アジアでは野菜としてかなり重要な地位をしめている。
東南アジアで果菜として栽培される食用専用の品種。未熟果は肉質やわらかく食感がよい。完熟果はこん棒状の長さ20〜30㎝直径9㎝位の短果。強健で栽培容易。棚作りにして日除けに。夏の夕方にいっせいに咲く黄色い花も美しい。
若採りした幼果を油炒め(卵と一緒に炒める)、酢味噌かけ、汁物、味噌煮などに。筋状の稜(かど)は固いので切り落とし、うす皮をこそぐようにして剥いてから調理する。ワタも気にならなければそのまま利用する。親指の太さ位までのものは皮もやわらかく生食できる。さっと湯通ししてサラダ感覚で使うのもおすすめ。やや土臭さがあるがビールに合うと好んで食べる人もいる。アルコールを分解させる酵素を含み、二日酔い防止になるといわれる。常温保存できるが堅くなるので早めに食べる。
4月(温床)5月〜(直播)
埼玉県
2024年10月
55%以上
なし
なし
8月中旬〜10月中旬。
4月(温床)5月〜(直播)
25〜28℃
5月上旬にホットキャップ内に直播するのが良い。
1〜2cm
最適25〜30℃
ポット育苗の場合、子葉が展開したら鉢上げし本葉3〜4枚で株間90cmで定植する。つるは長く伸び、分岐も盛んなので、支柱・棚は風に耐えるようしっかり立てる。病害に侵されることは少ないが、アブラムシなどの害虫の被害を受けることがあるため、注意して発生初期に防除する。キュウリパイプを利用した場合は外側に実がなるものが多い。
果皮が褐色に枯れたら収穫し、内部の種子を取り出し、未熟種子などの不要物を除いて天日乾燥し、その後陰干しをする。
長い。好条件では4年保存できる。
不詳。
よく乾燥した種子を紙袋に入れて、冷蔵庫で保管する。