Kanro Makuwa-uri Melon / ウリ科 Cucumis melo var. ginmakuwa
本種は国内産マクワウリから北海道農事試験場が昭和初期に試作育成。北海道から岩手、宮城等東北一円で「甘い瓜」と好評を博していた。肉質は粘質で甘味がある。北海道・東北地方で戦前から戦後にかけて露地でさかんに栽培された。
銀マクワ。淡緑色で薄い立縞が入り熟すと黄味を帯びる。一果重700~800グラムの俵型。甘味あり、メロン同様の芳香があり品質優秀。草勢強く生育旺盛で栽培容易。冷涼地で糖度高まり真価を発揮する。甘い香りとまろやかな味はオールドファンには欠かせない。岩手県北部~青森県南部で今も作られている伝統甜瓜です。
若どりは漬物用に。完熟したら生食用に。完熟すると自然にヘタばなれするのでこれを収穫する。よく冷やして皮を厚めにむき、小さい種を気にせずワタごと食べると甘くておいしい。追熟せず傷みやすいので貯蔵性は低い。
5月(直播)
岩手県
2024年10月
85%以上
なし
なし
盛夏。
直播きは4月中旬以後。(比較的移植に弱いので直播きが良い)
15℃以上(25~30℃が最適)
15cm以上の高畝(鞍)に3、4粒ず播きポリキャップで覆う。
薄く。
25~30℃
畝間1.5m株間1m。発芽後間引いて1本にし、本葉4,5枚で摘心し、子蔓3〜4本仕立にする。孫蔓は葉を1,2枚残して摘心する。(孫づるに雌花[両全花]が付く)。暑さに強く露地でよく育つが、ウリバエに注意。完熟して皮がひび割れる寸前のものがおいしい。一株で10個ぐらいの実が収穫できる。子づるの10節位から出る孫つるに着果させます。
他花受粉性なので交雑しやすい。特にシロウリや他のメロンと簡単に交雑するので、採種したい雌花が蕾の時に袋かけし、開花する午前中に他株の雄花を取って受粉してやる。
ウリ類は比較的長寿命(4、5年以上)である。
マクワウリは採種後しばらく休眠することがあるという。
採種後水洗して日陰で乾燥し低温低湿度の場所に保管。