Happy Hill(Mochi) Rice / イネ科 Oryza sativa
終戦直後、ビルマの奥地から日本兵が持ち帰った長稈多粒のモチ種と、日本の穂重型の品種を交配して、福岡正信が1986年に育成固定。ハッピーヒルの名は「福岡」の直訳。福岡正信さんが生前『現代農業』に書かれた原稿ではハッピーヒルのもち米には一、二、三号の三種類あったそうだが、本種がどれにあたるかは不明。
*ご注意 : 1) 本種は、乳白色ではなくほぼ透明な、白濁化しない粒のもち米が混ざります。 2) 稲こうじ病が発生しやすい品種のため、出荷用営利栽培には不向きです。3)割合として僅かですが草丈が高く、芒が長い変異株が発生することがあります。予めご了承下さい。
自然農法のカリスマ・故福岡正信氏が育成した超多収穫米。草姿は立性でアワに似る。耐倒伏性は極強。多収穫の割には美味。ただ晩生なので冬が早い北海道や東北など寒冷地には不向き。関東以西に適す。水田だけでなく陸田にも向くという。芒は短く赤褐色である。
もち米。
4月下旬~5月上旬
兵庫県
2023年12月
75%以上
なし
なし
秋11月
4月中旬。(直播き栽培では4月下旬~5月上旬)
30〜35℃
10〜14日吸水(積算で100℃/日)後30℃室温で1日芽出し。
5mm位(種籾の厚さと同じくらい)。
平均気温26℃以上
長稈強稈で倒伏に強い。耐干性が強く、陸稲に近いものもある。雑草に強い。条件が悪い田畑で特性が発揮されるので、不耕起、無肥料、無農薬の自然栽培に向く。多肥栽培した場合、超多収となり、10a1tどり以上も可能。(一穂300~400粒着生し、平均200~250粒実る。一平米の茎数を200~300本に留める)。
稲刈り後、脱穀、乾燥して翌年の種モミにする。
常温では1年程度と短い。冷暗所なら数年保管できる。
ない。(従って結実途中で雨にあたって発芽することもある)
呼吸ができるよう紙袋のまま冷暗所に保存する。