Palm Tree Shungiku / キク科 Glebionis coronaria
立性の春菊は古くからあったが、武蔵野種苗が選抜して固定した品種を「スティック春菊」と名付け、2002年より販売開始した。
まったく株張りしない「椰子の木」のような草姿の一本立ちの春菊。1ヶ月程度で(草丈25cm位)根元から収穫する。葉は小型でキザミ細かく、葉色は濃くないが明るい緑色。茎は淡緑色で真直ぐに伸び、荷姿が美しい。
柔らかいうちに下葉を取りそのままサラダで。葉に衣を付けて天ぷらや串揚げもおもしろい。
周年
ニュージーランド
2024年5月
50%以上
なし
なし
ハウス利用などして周年栽培。
周年
15〜20℃、最低温度10℃、上限は35℃
畝幅15cm程度で種が重なる程度にスジまきする。
好光性なので覆土は薄く土に馴染ませ鎮圧する程度。
5〜20℃。夏季30℃以下、冬季5℃以上を保てば栽培可。
移植に適さないので直播き栽培とする。乾燥しない程度に乾き具合をみながら灌水するが、大きくなってからの頭上灌水は病気の発生や倒伏の危険があるので、株元に潅水する。露地では霜害に注意。高温期、抽苔期は注意を要するが、生育スピードが早く周年を通じて栽培容易である。
長日条件下で花芽分化が生じ、分化後は高温長日で抽苔が促進される。黄色のきれいな花を咲かせ(5月頃)、登熟後刈り取り、網袋などに入れて風通しの良い場所で乾燥する。
淡褐色で重さも充実した種は2年以上高発芽率を保つ。
7月採種直後は2、3ヵ月休眠しているので生えない。
充分乾燥し、冷蔵庫など低温低湿度下で保存する。