Jiromaru Spinach / ヒユ科 Spinacia oleracea
愛知県が昭和に入ってホウレンソウの大産地となった時代の代表品種。尾張平野の中心にある稲沢市治郎丸が原産地とされる。在来種と西洋種の自然交雑でできたもので、形状そのほか両者の中間型を示すが、かなりの変異がある。
日本在来の品種と西洋種の自然交雑「日本」×「ホーランディア」で生まれた品種で、種は東洋種の特徴である刺のある針種である。切れ込みの多い葉で、根部の桃色が鮮やか。気温が低下した時期での糖度の上昇やホウレンソウ特有の香りが高い。
おひたし、和え物、うどん・そばのかて。炒め物、サラダなど。法蓮草は、無肥料栽培すると殊に甘味がのって美味であるという。(藤井平司「本物の野菜つくり」より)
9、10月
イタリア
2024年3月
75%以上
なし
なし
※べと病には抵抗性がないので、涼しくなってから蒔いて下さい。
15℃~20℃、25℃以上では発芽率が低下する。
暑いうちは冷水に、寒くなったらぬるま湯に一昼夜漬け、布で包み針の殻から芽を出させて蒔くと発芽が揃います。
タネの厚みの2、3倍。発芽まで充分水気を保つ。
15~20℃、25℃以上で生育が抑制される。耐寒性が強く-10℃にも耐える。
法蓮草は高温を嫌うので、9月彼岸前の残暑の頃に播く時は、浸水したタネを濡れた布に包み、冷蔵庫に置いて芽出ししてから降雨を待って播くと良い。(芽出ししたタネを乾燥した畑に播種すると、畑に表皮の水分を吸収され、表皮が硬く干すばってしまい、芯のタネが表皮を突き破れず死んでしまうので注意。
長日作物。長日・低温条件で花芽分化し、長日・温暖条件で抽苔は促進される。雌雄異株の風媒花。他品種が近くにあると交雑しやすい。他品種が近くにあった場合、雄株を刈り取る。初夏、雌株が黄変し枯れ始めたら地際から刈り取って数日天日に干し、枝葉を落としてから棒で叩いて脱粒し(針種の品種は素手だと痛いので、地下足袋などを手にはめて靴底で擦って脱粒させると良い)、風選してゴミを除きよく乾燥する。
カラ(針)付きのままなら寿命は長い。(約3年)
種皮に発芽抑制物質がある。採種後2~3か月間休眠する。
よく乾燥し、お茶の缶などに入れ冷蔵庫の隅に。