Ina Kibi Proso Millet / イネ科 Panicum miliaceum
中央アジア原産。東アジアではモチ性品種が多く、ヨーロッパや西南アジアではウルチ性品種が多い。日本では平安時代以後に記録がある。たかキビと区別するため地方によっては「いなキビ」と称される。キビの子実は滑らかで光沢のある内外穎(イネの籾に相当する)に包まれており、色は黄褐色や黄白色が多いが、黒褐色や褐色などもあある。本種は茶褐色。外穎を取り除いたものが玄キビで、さらに精白して果皮などを取り除いたものが精白キビとなる。
イネ科キビ亜科。耐乾性強く生育日数が短い。根元から2、3本に分けつする。草丈1~2m。アレルゲンになりにくく善玉コレステロールを高める。岩手のキビ在来種はモチとウルチの両方作られてきたが、最近は食べて美味しい、モチ種の栽培が多いという。
きび飯。きび餅。きび団子。粥。おこわ。きびおこし。水飴。酒。小麦粉に混ぜてパン、菓子材料等。精白きびはもろいので製粉機や家庭用ミキサーで容易に製粉することができる。きび粉を小麦粉に対して20〜30%とし粉ふるいでよく混合してパン、クッキー、まんじゅうなどに用いる。
5、6月
岩手県
2023年12月
80%以上
なし
なし
7月末~8月(春まき)、9月末~10月(中間まき)
春まき(5月)、中間(6月)、夏まき(7、8月)
23〜25℃
通常条播(すじまき)。まれに点播。
1cm程度。覆土後踏圧して乾燥を防ぎ発芽を揃える。
20〜30℃
条間60cm、株間30cmくらいの間に10~15本立ち。吸肥力が強いので少肥で良い。脱粒しやすいので、完熟を待たず早めに刈り取る。乾燥に強いが湿害には弱い。
他家受精及び自家受精。穂を天日乾燥し後熟する。
室温(冷暗所)で4年は実用的な発芽率を維持できる。
不詳。
よく乾燥し、お茶の缶などに入れ冷蔵庫の隅に。