Hitachi Autumn Buckwheat / タデ科 Fagopyrum esculentum Moench
1978(昭和53)年茨城県久慈郡金砂郷村に伝わる在来種から選抜し、穀粒の不良形質を淘汰し育成。1985年茨城県奨励品種として採用。茨城県は江戸時代からそばどころとして知られており、一説によれば徳川光圀の勧奨によるものとされ、信濃からそばの種子を移入したのが始まりと言われる。茨城県ではタバコとコムギの間にソバを作る輪作体系が多かったという。
ソバはタデ科の1年草で、虫媒により他花受粉する。本種は茨城県の在来種から、葉が大きく、花数が多く、異形粒が少なく、千粒重が重く、粒揃いがよく、品質の良いものを目指して育成され、玄ソバの最高峰と評価が高い。
種実を製粉し蕎麦、ソバがき等。 モヤシ栽培する時は、日に当てて育てると種殻が外れ易い。成長した葉を野菜として食べても良い。
8月中下旬
茨城県
2024年4月
80%以上
なし
なし
晩秋(播種後30日で開花。約80日で収穫)
8月中下旬
20〜30℃
スジまき。またはバラまき。
2~5cm (ソバは三角の種の一角が埋まっていれば生えるといわれている)
冷涼を好むが霜に弱い
そばは水に弱いので、土壌水分の多い場所には作付けしない。早い時期にまいたり窒素過多だと、茎葉ばかり伸び開花期が遅れる。霜に弱いので初霜までに収穫する。
前年とれた玄ソバをタネとして使用する。虫媒花の他家受粉性作物のためミツバチもよく集まり自然交雑しやすいので、周囲のソバと交雑しないよう注意する。地域内では同一品種を栽培することが望ましい。
不詳。
不詳。
よく乾燥させ、低温低湿度の冷暗所に保管する。