Himo Togarashi Pepper / ナス科 Capsicum annuum
唐辛子は南米原産。日本には戦国末期に渡来。ひもとうがらしは、伏見甘長唐辛子とししとうとの雑種から選抜されたと推察される。
果長10cm前後、太さは鉛筆より細く5、6mm。京都の「伏見甘長唐辛子」が変化した物と言われる。形は日光唐辛子に似ているが辛くない甘とう。多果性で収量が多い。平成17年奈良県の「大和伝統野菜」に認定された。
果皮が柔らかく、油炒め、煮物、天ぷらなどにむく。(特にちりめんじゃこと一緒に炒め、醤油、味醂・酒で味付けするとビールのつまみとして絶品)大きくし過ぎると固くなり辛味が出ることがあるので若いうちに収穫する。
2〜4月(温床)5月(直播)
長野県
2023年10月
75%以上
なし
なし
夏~秋
加温した場合2、3月。無加温では4、5月。
25〜30℃(要変温)、発芽可能温度15〜35℃
ポットに3、4粒まきし、ビニールトンネルで覆い苗を育てる。
タネが隠れ発芽までの2週間湿度がとれる程度。
25〜30℃。35℃以上になると着果・結実が悪くなる。
開花始めのやや大苗を植え、初期からの安定着果をはかる。整枝は、主枝と側枝2本の3本仕立てとし、葉に日光がよく当たるようにする。収穫期間が長期に渡るので、堆肥を施し深耕して根を深く張らせるとともに、肥料切れをおこさないように月2回程度追肥する。真夏は灌水を充分に行い乾燥させないこと。
辛い唐辛子が近くにあると交雑して辛くなるので注意する。赤く完熟した果実を収穫後10日追熟し、切開いて種を出す。種は水に浮くので水洗による選別はしない。
ナス科植物の中では比較的短命(2~3年)である。
休眠期はない。
よく自然乾燥したら低温低湿度の場所に保管する。