Shimonita Negi / ヒガンバナ科 Allium Fistulosum
江戸時代から群馬県下仁田地方に伝わる地方品種。発祥地は群馬県甘楽郡西牧村大字西野牧字小出屋とされている。
「殿様葱」の異名を持つ、太くて短い一本葱。葱の中で最も食味が良いとされる。秋まき冬どり用。白根の直径が5〜6cmと極太で、草丈は60cm前後。地中の白根は15〜20cmと極短いので、耕土の浅い山間地に向く。
甘味強く、どんな用途にも良いが、特に鍋物やすき焼きなど煮食することで風味が増す。
10月、1〜2月
チリ
2024年5月
80%以上
なし
なし
霜に当たった11月下旬から1月に味がのりうまい。
10月(9月中に蒔くと抽苔して葱坊主が多くなる)、1〜2月(トンネル育苗)
15~20℃、最低温度1〜4℃、上限33℃
10月、短冊型の播種床に筋蒔き。
土をかけすぎない。土の代りにモミガラ等で覆い湿度を保持。
20℃前後(4~33℃)
本場群馬では、栽培期間が15ヵ月と極めて長い。より太いものを作るためには、春から夏の定植時、1本ずつの株間を7cm~10cm程度に広くとる。定植時には肥料を控え、完全活着後追肥しながら土寄せする。多湿に弱く、耐病性も低い。(特にアブラムシが媒介するウイルスによる萎縮病や、サビ病、黒斑病に注意)
良いものを残し、春の葱坊主を充実させ種採りする。葱は交雑しやすいので、他品種の葱坊主が近くに無いか注意する。
短命の部類。(常温保管なら翌年使わぬほうがよい)
充実し充分乾燥した種なら休眠期は無い。
乾燥剤を入れた密封容器で低温低湿度の場所に保存。