Shiodome Oku Negi Late Bunching Onion / ヒガンバナ科 Allium fistulosum
葱の関東伝来は家康の江戸入府以後と言う。本種は、トキタ種苗育成品種。
俗に地葱と総称される柔らかい分げつ葱だが、土寄せで太く長く育つ。根元から10数本に分れるが、春葱坊主が出るのが通常の葱より一ヵ月遅いので、株元で切り離し春葱として一本ずつ出荷されることも多い。写真は春の彼岸に播種してから一年経過後のもので、一本の苗が一年で十本ほどに分げつしている。
味柔らかく、葱坊主の出るのが遅いため、普通の葱が硬くなる4月以後も遅くまでおいしい。小苗時の薬味用から、春葱として通常の太葱の用途まで、なんでも可。
春秋彼岸前後
チリ
2024年5月
75%以上
なし
なし
葉葱は周年。春太葱として4、5月。
春・秋の彼岸前後。
15~20℃、最低温度1〜4℃、上限33℃
冷床に床まきして苗を育てる。
タネが隠れ、発芽まで水分を保持できる程度。
20℃前後(限界4~33℃)
秋まきの場合4月、春まきでは7~8月に定植する。葱は肥料負けしやすいので、植付け時には肥料を控えたほうが良い。分けつして1本が10本以上に増えていくので、定植時の株間は、15cmぐらい空ける。
普通の葱より一か月ほど遅く出る葱坊主から採種する。
葱は、タマネギに近い、最も寿命が短い短命種子。(約1年)
休眠期は無い。(発芽しないタネはたいてい死んでいる)
充分乾燥し紙袋に入れ、密封缶に入れて冷蔵庫で保存する。