Amarume Bunching Onion / ヒガンバナ科 Allium Fistulosum
葱は中国またはシベリア原産。日本には有史以前に渡来。本種は信州の松本一本太葱から別れ、仙台北部の余目地区で明治42年に成立。
冬期は休眠するため寒地で越冬しやすい夏葱系の一本葱。とにかく柔らかく美味。柔らかく曲りやすい性質を生かして、寒さで地面が凍る東北地方では、苗を水平に浅く植え、地上部が垂直に伸びるにつれて葉が曲がって育つのを「仙台曲がり葱」として賞味した。
焼き葱、ぬたなど葱料理全般。箱詰めのためまっすぐで硬い一代雑種ばかりになってしまった現在の葱に対し、国際スローフード協会の「味の方舟計画」第一回選定品種に選ばれた。
9月
イタリア
2024年6月
80%以上
なし
なし
夏から晩秋。冬期の休眠中は土中で越冬させて冬。
9月。(冬期休眠する前に根を張らせ、雪中で越冬させる)
15~20℃、最低温度1〜4℃、上限33℃
短冊型の播種床に筋蒔き。
土をかけすぎないこと。土の代りにモミガラ等で覆うと良い。
20℃最適(4~33℃)
通常の一本葱と同様に土寄せしながら根を太く長く育ててもよいが、仙台地方の冬期の名物である「曲がり葱」を作るには、越冬した苗を4月に直立して仮植えし、8月に畝巾90cmの浅畝を作り、水平に近い25度程度の角度で横に寝かせて定植する。(葉と根の分岐点付近での覆土の深さは3cmぐらい)
太く形状の良いものを残していけ直し、再び越冬させて葱坊主を開花させて採種する。交雑しやすいので近くに他品種の葱坊主が咲いていないよう注意する。(特に分けつ系に注意)
短命の部類。(常温保管なら翌年使わぬほうがよい)
充実し充分乾燥した種なら休眠期は無い。
乾燥剤を入れた密封容器で低温低湿度の場所に保存。