Sunamura Aigara Ipponfuto Negi Bunching Onion / ヒガンバナ科 Allium fistulosum
天正年間(1573-1592)江戸湾埋立地の砂村に、摂津からの入植者が関西の葉ネギの栽培を始め、寒さと土質で根深ネギに変化したという。分げつは全くなく、軟白部の姿はまっすぐで美しい。
定植後2、3回土寄せして根を深く白く長く育てる江戸東京伝統野菜の根深一本ネギ。分けつ少なく、味よく曲がらず真直ぐ育つ。寒さに強く冬でも生育するが春抽苔しやすいため、東京では秋まきせず、ハウス内で早春まきする栽培者が多い。
薬味、煮食、葱焼など。冬の葱料理なんでも。
春、秋
南アフリカ
2023年9月
75%以上
なし
なし
秋から冬。
通常秋9月彼岸(秋から収穫)または春3月彼岸(冬期収穫)。
15~20℃、最低温度1〜4℃、上限33℃
平床にバラ蒔きして育苗する。
1cm程度。薄くし、乾燥防止にモミガラ、ワラなどを敷くとよい。
20℃前後
冬期休眠せず越冬力が弱いので、消えやすい時はトンネル育苗するか春蒔きする。春、葱坊主が出やすいので、定植時には、坊主をちぎって植付ける。ほとんど分けつしないので、定植間隔は5cm程度。ネギは肥料焼けしやすいので、定植時には施肥せず、7月下旬の土用明けから月に一度土寄せのつど施肥する。
自家受粉性もあるが、虫媒花なので、半径数百メートル以内に他品種があると交雑しやすい。葱坊主が黒く結実したら刈り取り、陽当たりの良い所で追熟、乾燥し種を外す。
常温保存だと1年程度の短命種子。(冷蔵庫なら数年もつ)
充実し充分乾燥した種なら休眠期は無い。
乾燥剤を入れた密封容器で低温低湿度の場所に保存。