ヒガンバナ科 Allium fistulosum
加賀系。安藤源吾氏により藍黒(千住黒柄系)から分けつの少ない夏秋葱として育成した。
通常の直ネギよりきわめて柔らかく食感が優れるが、その柔らかさのために曲がりやすく栽培中に葉が折れやすい。
軟白部の締まりも緩い。
純白で光沢があり、肉質緻密でやわらかな食味極上の夏秋獲りの太葱。耐病性強く、葉は太く短めで折れにくい。
薬味、鍋もの、酢味噌、天ぷらなど、葱料理全般。特有のうまみと甘さがあり、すき焼きにすると絶品。
3〜4月、8月下旬〜9月中旬
福島県
2024年5月
75%以上
なし
なし
11月〜12月(春まき)、7月中旬〜(秋まき)
3〜4月、8月下旬〜9月中旬
15〜30℃
平床にバラ蒔きして育苗する。
1cm程度。薄くし、乾燥防止にモミガラ、ワラなどを敷くとよい。
20℃前後
定植後30〜40日で第1回の土寄せを行い、生育に応じて3〜4回追肥並に土寄せを行う。高温期の土寄せは、葉の分岐したところより上に土をかけないようにする。福島県では、8月中下旬に斜めに定植するので「曲がりネギ」となる。
自家受粉性もあるが、虫媒花なので、半径数百メートル以内に他品種があると交雑しやすい。葱坊主が黒く結実したら刈り取り、陽当たりの良い所で追熟、乾燥し種を外す。
常温で1年程度の短命種子。
充実し充分乾燥した種なら休眠期は無い。
乾燥剤を入れた密封容器で低温低湿度の場所に保存。