Manpukuji Long Carrot / セリ科 Daucus carota L.
ニンジンはアフガニスタン原産。中国華北から日本渡来。吉宗が小石川薬種園に集めて滝野川大長人参になり、大正時代に札幌大長と滝野川が自然交雑したものから富士鮮紅長へと改良され、これを土台に川崎市万福寺で別途選抜されたものが昭和初期に万福寺大長人参となった。
ニンジンは林羅山の『多識編』(1631)に初めて登場する。江戸初期渡来した日本で最も古い系統の血をひく長ニンジン。外観美しい晩生種で根長60cm以上。肩は張りすぎることがなく首はよくしまり、芯は小さく、色も良い。夏まき専用で、6月以前や9月以後にまくと低温に感応して抽苔してしまうことがある。春まきは絶対避けること。
甘く食味が非常に良いので、正月の煮物に最適。
7月。春まきはやや抽苔のおそれがあって適さない。
イタリア
2023年10月
70%以上
なし
イプロジオン・チウラム剤粉衣各1回
播種後130日で収穫適期。11月~春3、4月。
夏まき7月上旬を主体とする。早まき過ぎると、首が太くなり過ぎるので急がない方が良い。
最適15〜25℃。35℃以上では不良となり、10℃以下では不揃いとなる。
種が細かいので薄めにスジまきする。
土を厚くかけると発芽しません。
最適18〜21℃、地温23〜28℃。
長ニンジンは耕土が膨軟で深くないと順調に育たない。火山灰土が最適であるが、浅い土の場合、60cm以上深耕しておく。畝幅60cmに1~2条まき。発芽初期から混み合っている所は早めに間引き、本葉2枚で3~5cm間隔に、6枚頃には最終間引きで株間を20cm以上とする。(間引きが遅れると根が育たない)
土中に埋め越冬させると低温に感じて花芽ができる。虫媒花なので他品種が近くにあると交雑する。白い花傘が熟して茶褐色になったら刈り取る。種の毛は布袋に入れて揉むと落ちる。
短い。(冷暗所保存で2、3年)
採種後短期間休眠することがある。
充分乾燥させ乾燥剤と共に密封し冷蔵庫等に保管する。