Kuroda Gosun Overwintering Carrot / セリ科 Daucus carota L.
フランスのアーリー・ハーフ・ロング・ホーンを元にした長崎五寸と、寒地型の丸山五寸との交雑後代から昭和10年頃大村市の黒田正氏が選抜固定した。
日本で成立した洋種系カロチンニンジンの代表品種。耐暑性強く多収。カロチンの生成が早くて含量も最も多く、栄養価が高い。肉づき尻止まりよくて柔らかく食味・品質が良い。本種は夏播き越冬栽培に向いた吸込み性選抜種。
煮物、炒め物、サラダ、天ぷら、スープ、ジュースなど幅広い。 洋種系ニンジンの赤い色素であるカロチンは、体内でビタミンAに変わる。雄性不稔利用のどんな一代雑種ニンジンよりも味が良い。
7、8月
長崎県大村市
2024年6月
65%以上
なし
メプロニル・メタラキシル・イプロジオン種子粉衣各1回
冬から翌春。
7、8月
最適15〜25℃。35℃以上では不良となり、10℃以下では不揃いとなる。(可能範囲5〜30℃)
好光性種子なので土をかけ過ぎて真っ暗になると生えない。
しない。代わりにモミがら等を薄くかけ濡らしておくとよい。
最適18〜21℃、地温23〜28℃。
種子の吸水力が弱く、乾燥していると発芽しにくい。また発芽までに25℃で7~10日、10℃以下だと15~30日かかるので、その間乾燥させないこと。発芽後は早めに(1回目は本葉2、3枚。2回目は6、7枚)間引いて、地上部に葉を密生させすぎないこと。高温期の黒葉枯れ病とキアゲハの幼虫に注意。
越冬させると10℃以下の低温に感じて花芽ができる。虫媒花なので他品種が近くにあると交雑する。白い花傘が熟して黄色くなったら刈り取る。種の毛は布袋に入れて揉むと落ちる。
短い。(冷暗所保存で2、3年) *播種期まで冷蔵庫等の低温低湿度環境で保管して下さい。
採種後短期間休眠することがある。
充分乾燥させ乾燥剤と共に密封し冷蔵庫等に保管する。