Sanuki Long Pod Broad Bean / マメ科 Vicia faba L.
北アフリカ原産のソラマメは、世界で最も古い栽培作物と言われる。本種は外国種が土着したものといわれ、明治期から栽培されてきた。 莢が天空を向いてなるのでソラマメ(空豆)。中国では豆が老蚕の形に似ているので漢字で蚕豆と書いた。
莢の長さは20センチ前後で、中に4~6粒の豆が入る。豆は小粒だが表皮ごと食べて味が良く、莢が長くて美しい。
茹でて食べるのが一般的だが、香川県独特の郷土料理として「しょうゆ豆」と「春魚(はるいお)」がある。「しょうゆ豆」は、煎った豆を醤油、砂糖、調味料に浸けて味をなじませて食べる。「春魚」は、鰆と茹でたソラマメの押し寿司。
10月
中国
2024年6月
80%以上
なし
チウラム剤粉衣1回
5、6月。
10月(下旬を過ぎ寒くなると発芽率が落ちる)
15〜25℃(15℃以下と35℃以上は発芽低下)
直播。または1鉢1粒まきのポット育苗。
ポットでは種が隠れる程度。水平又はお歯黒を斜め下向きに。
16〜20℃(暑さに弱い。25℃以上では生育・着莢ともに劣る)
ポットまきの場合、本葉2枚程度の若苗で定植する。一条植えで畝巾150cm、株間45cmぐらいが良い。冬の間に分けつし、2月下旬頃になると茎が成長し始めるので、1株10本程度に芽かきをする。莢が肥大し、光沢が出てきて背筋が黒くなり、莢が下に向くようになれば収穫適期である。
最初の莢を完熟させ、黒変後莢から外し日に当てて充分乾燥する。ソラマメゾウムシの喰入を予防するためには、莢に産卵される5月頃にスミチオン等の薬剤散布をする。
長命種子で、低温低湿度なら最長10年保存できる。
完熟、乾燥後は無いが、高温や低温下では発芽しにくい。
よく乾燥し、お茶の缶などに入れ冷蔵庫の隅に。