Miike Takana / アブラナ科 Brassica juncea
明治30年代に中国四川省から入った青菜(セイサイ)が佐賀県相知町の紫高菜と交雑して相知高菜となり、福岡県三池地方に里帰りした。
野沢菜・広島菜とともに日本三大漬菜の一。肉厚の大葉で葉脈周辺が紫色を帯びるが、地元では色の薄いものが選抜されている。生育旺盛で寒さに強く、九州では主に冬越しして春収穫し、高菜漬けに使用される。
アリル芥子油を多く含んでいるため、辛味が強く腐りにくい。祖敷が硬いので高塩分で漬け、べっ甲色になった古漬けが美味。おにぎりを巻いたりラーメンの具や刻んでご飯に載せたりして食べることが多いが、炒めても良い。
春、秋
福岡県
2024年6月
85%以上
なし
なし
九州ではトウ立ち直前の4月に収穫し7月まで漬け込む。
春、秋
20℃前後
冷床にまき、11月中下旬に本葉5、6枚で定植する。
種がかくれ発芽まで湿度が維持できる程度。
5〜20℃
漬物業者の契約栽培農家では、肥料は元肥主体で初期生育を促し、追肥は春先に速効性肥料で生育促進と株の充実を図っている。チッソ肥料主体に施す。大株に育つので定植の際は、株間を45~50cmと広めにとる。直播き栽培は、生育の劣るものや軟弱徒長の株を間引きながら大株に仕上げる。
採種株の菜の花を開花させ完熟したら刈取り、乾燥後種を莢から外す。(高菜は白菜など普通のアブラナ科野菜とは交雑しない。他の高菜やから し菜とは交雑するので注意)
一般菜類に準じ常温で2~3年(やや長命の部類)
種子収穫後最長2、3か月休眠する。(1週間程度の低温で打破)
よく乾燥し、お茶の缶などに入れ冷蔵庫の隅に。