Vitamin-na / アブラナ科 Brassica rapa
中国導入のタアサイから分れた「ちぢみ菜」と抽苔しにくい「四月しろ菜」を交雑させ、島根県農事試験場が1954年に選抜固定した。
寒さに強く、低温感応性が鈍いので春まきでもトウ立ちしにくい。葉質やわらかく癖のない味で、ビタミンAの含有量が特に多い。秋まき越冬野菜として、また春まき用青菜として、家庭菜園に最も適した作りやすい万能菜。
湯通ししておひたしにしてもいいし、味噌汁の実や煮物にしても癖のない味が様々な味付けにマッチする。漬け菜としては浅漬での利用が多い。タアサイの系統が入っているので、炒めてもおいしい。トウ立ちした花菜も美味。
春、秋
中国
2024年6月
85%以上
なし
なし
ほとんど周年。秋まきで11~4月。春まきして5~7月。
春3~6月。秋9~10月。
15℃〜20℃
普通の菜類と同じ。スジまきまたはバラまき。
普通 (通常タネの厚みの2、3倍)水気さえあれば生える。
10℃〜25℃
発芽後、適宜間引いて育てる。(間引いたものは、つまみ菜として吸い物などに)厳寒期は播種から生育期間中を通じポリトンネルで防寒、酷暑期は寒冷紗等の利用で防虫してやれば、周年栽培可能。一般の菜類は春、櫻の開花前にまくとトウ立ちの危険性があるが、ビタミン菜は彼岸前後からまける。
菜の花を咲かせ、莢に実がいったら刈り取り、莢から種子を外し乾燥する。自家不和合性なので同品種を複数株用意することと。他のアブラナ科野菜との交雑に注意。
一般菜類に準じ常温で2~3年(やや長命の部類)
種子が完熟し乾燥した後は、休眠期は無い。
日に当ててよく乾燥し、冷蔵庫など低温低湿度の場所に。