Mikawashima-na (Green-stemmed) / アブラナ科 Brassica rapa
江戸時代、荒川区三河島で誕生したが昭和初期に絶滅。仙台藩の足軽が、種子を江戸から仙台に持ち帰り「仙台芭蕉菜」として残っていた。
草丈60センチにもなる丸葉で大形の菜っぱ。草勢旺盛で極めて作り易い。茎、葉ともに軟らかく、一般には漬物用として利用され、独特の風味で賞味されている。(「仙台芭蕉菜」種袋の説明より)
冬の保存食用の漬物。若い間引き菜は味噌汁の実、おひたし、和え物など。(「三河島菜に似ているとされる仙台芭蕉菜は、そのまま漬けるとゴワゴワした舌触りになるので、湯通ししてから漬けるという」『江戸の野菜』より)
9月中旬
中国
2023年6月
85%以上
なし
なし
「11月に至り漸次抜き取り、塩蔵とすべし」『穀菜便覧』(明治)
9月中旬。(東京標準)
20℃~25℃
タネが隠れる程度の深さにスジ蒔き。またはバラ蒔き。
普通 (通常タネの厚みの2~3倍)
20℃前後(5〜23℃)
発芽後、適宜間引いて育てる。(間引き菜は、小さい内はつまみ菜としてお吸い物など。大きめのものはおひたしなどに)「大きく軟らかく育てるために、昔は大量の下肥を必要とした」(復活に尽力された江戸東京野菜研究会代表の大竹道茂氏)というが「仙台芭蕉菜」の説明では、特に多肥には触れていない。
自家不和合なので複数の株を用意する。菜の花を咲かせ、実がいったら刈り取り脱穀し天日乾燥する。他の和種系アブラナ科野菜=Brassica rapa類=との交雑に注意。
一般菜類に準じ常温で2~3年(やや長命の部類)
休眠期間は無い。
よく乾燥し、お茶の缶などに入れ冷蔵庫の隅に。