Goseki Shintori-na / アブラナ科 Brassica rapa
江戸時代、中国から長崎に伝わったというが不詳。明治42年の種苗カタログに「縮緬白菜」、昭和6年のカタログに「縮緬唐菜」の記載がある。
江戸東京野菜の柔らかい若菜「芯とり菜」の主要生産地江戸川区の後関種苗が改良育成した品種。草丈20cmぐらいの小さいうちに束ねて出荷する。(大きく育った菜は、ちりめん白菜、唐人菜、長崎白菜などと呼ばれる)
築地市場では昔唐菜とも呼ばれ、チンゲンサイが日中国交回復後に新野菜として広まる以前、中華料理の炒めものやスープの具材として重宝がられた。現在は主としてお浸し、鍋物、漬物、味噌汁の実などに幅広く用いられる。
春、秋
茨城県
2024年6月
85%以上
なし
なし
夏期は播種後35日、冬期は播種後50日ぐらい。
周年播種して出荷されているが、9月播きして冬の収穫が旬。
15〜20℃
タネが隠れる程度の深さに点播。またはスジ蒔き、バラ蒔き。
普通 (通常タネの厚みの2、3倍)水気さえあれば生える。
10〜25℃
ハウス内で周年栽培している農家では、播種後、夏場は5時間、冬場は3時間、たっぷり給水するという。芽が出た後の管理は、換気と日よけだけとか。(大竹道茂監修「江戸東京野菜/図鑑篇」) 露地栽培の場合、春早く播くいて5月初めの晩霜期までに大株にしてしまうと抽苔するので、桜の開花後に播種すると良い。
寒さを経過して菜の花を咲かせ、莢に実がいったら刈り取り、莢から種子を外し乾燥する。自家不和合性なので同品種を複数株用意することと、他のアブラナ科野菜との交雑に注意する。
一般菜類に準じ常温で2~3年(やや長命の部類)
種子が完熟し、乾燥した後は、休眠期は無い。
よく乾燥し、冷蔵庫など低温低湿度の場所に保管する。