Chirimen Fuyuna / アブラナ科 Brassica napus
明治以後に外国から導入した品種ではないか? 長野県北信地方で栽培されているようだが、埼玉への伝来経路を含め詳しい来歴は不詳。
埼玉県比企郡の山間地域で「ちりめんのらぼう」と呼んでいるものと同種と思われる。春のトウ立ちを食べる菜花の一種で、西洋油菜なので辛味や苦味がなく甘い。のらぼう菜より晩生なので収穫期をずらせるのが重宝という。
おひたし、ごま和え、からし和え、味噌汁の実など。油とよく合うので炒めても美味。太く柔らかい一番最初のトウはみずみずしく甘味充分で、栽培者だけが食べられる絶品。
9月彼岸頃
長野県
2024年5月
85%以上
なし
なし
トウを収穫する菜花としては春4月。葉菜としては晩秋~冬。
冷涼地では8月中旬頃に苗床に播種。中間地では9月彼岸頃。
20℃前後
苗を育て晩秋移植。秋早く播くと冬に縮れた葉を収穫できる。
普通(通常タネの厚みの2~3倍)
5〜20℃
寒さに強く大株に育つので、10~11月頃、本葉5,6枚程度の苗を4~50cm間隔(キャベツ位)に定植する。豪雪地以外なら、霜除け不要で高さ1m近い大株に育つ。(極端な乾燥期を除く)春、最初のトウが30cm程度に育ったら根元から折り採り、以後、伸びて来る腋芽を蕾が開花する前に順次折り採って収穫する。
西洋油菜には自家和合性品種があるが、のらぼう菜のように一株だけでも自分の花粉で受粉するかどうかは不明。食べ飽きたら放置して菜の花を咲かせ、実がいったら刈り取り、乾燥する。
一般菜類に準じ常温で2~3年。(やや長命の部類)
完熟し乾燥した後の種子に休眠期間は無い。
よく乾燥したら紙袋または缶に入れ、低湿度の場所に保管。