Sapporo Large Round 2 Cabbage / アブラナ科 Brassica oleracea L.
明治時代に外国から導入された品種「レート・フラット・ダッチLate Flat Dutch」に「アーリー・サマーEarly Summer」や「バンダゴーBandago」が交雑したものの中から選抜固定し北海道に馴化した。
北海道では5、6月にまき、球重4~10キロ内外に育つ巨大寒玉キャベツ。肉質柔らかく甘味に富み歯切れ良く食味優秀。主に漬物用、越冬貯蔵用として加工用や家庭で利用されてきたが、核家族化で需要が減ってしまった。
昭和九年には北海道のキャベツの約半分を占めていた。昭和2、30年代は、漬物専用品種と言っていいほど、ニシン漬や切込み漬など冬の保存食に愛用されていた。このまま消えていくには惜しい貴重な品種である。
中間地・暖地9月
北海道
2023年11月
75%以上
なし
なし
北海道や寒地では5月まきで10〜11月収穫するが、中間地や暖地では9月まきして6、7月に収穫する作型が良い。
*「札幌大球甘藍」は、夏が涼しい北海道や高冷地では夏越しが楽なので、春に蒔いて夏を越えた秋〜冬に収穫しますが、内地の平坦地では、真夏の高温時に苗が腐りやすいので、7、8月または9月に蒔いて秋に苗を育て、冬越しして春以後(初夏)に結球させて収穫します。 御地が夏越しに適した地域か、冬越しに適した地域か、こちらでは判断できませんので、ご自身で判断して下さい。もし夏以後に播種する場合は、播種期までタネを冷蔵庫に保管して下さい。
15℃〜30℃、最低温度4〜8℃、上限は35℃
箱まきして育苗。定植後100日内外で結球する。
通常タネの厚みの2、3倍。
15〜20℃、最低温度5℃、上限は28℃
草勢強く強健。耐暑性および耐湿性はあまり強くなく、乾燥にもやや弱い。大玉大株となるので、通常1~1.5kgのキャベツより株間を空ける(70cm程度必要)。定植一か月頃より2回ほど追肥し、途中の肥料ぎれを防ぐ。夏越しの際は、ヨトウムシ、ネキリムシ、ダイコンシンクイムシ、コナガなどの防虫対策を万全に。
自家不和合性なので複数株から採種する。キャベツ以外のブロッコリーやカリフラワーなどとも交雑の危険性がある。冬期に結球を十文字に切開し、抽苔を促し開花させる。
常温で1~2年。(アブラナ科の中ではやや短命な部類)
採種直後に休眠することがある。(冷蔵処理で打破)
充分乾燥し、お茶の缶などに入れ密封し冷蔵庫の隅に。