Sapporo Large Round 4 Cabbage / アブラナ科 Brassica oleracea L.
明治時代に外国から導入された品種「レート・フラット・ダッチLate Flat Dutch」に「アーリー・サマーEarly Summer」や「バンダゴーBandago」が交雑したものの中から選抜固定し北海道に馴化した。
巨大キャベツ「札幌大球」中最も晩生で定植後120日内外で最大球重15~20キロの巨大キャベツとなる。肉質柔らかく甘味あり食味優秀な寒玉。
北海道ではニシン漬など主として漬物加工用に利用されてきたが、ロールキャベツ、煮物などキャベツ料理なんにでも向く。(昭和9年には北海道のキャベツの約半分が札幌大球だった) (写真は愛知県犬山市の渋谷赳瑠=たける=君と札幌大球4号。平成24年7月播種。25年1月8日収穫時約8㎏)
中間地・暖地9月
北海道
2023年11月
75%以上
なし
なし
北海道や寒地では5月まきで10〜11月収穫するが、中間地や暖地では9月まきして6,7月に収穫する作型が良い。
*「札幌大球甘藍」は、夏が涼しい北海道や高冷地では夏越しが楽なので、春に蒔いて夏を越えた秋〜冬に収穫しますが、内地の平坦地では、真夏の高温時に苗が腐りやすいので、7、8月または9月に蒔いて秋に苗を育て、冬越しして春以後(初夏)に結球させて収穫します。 御地が夏越しに適した地域か、冬越しに適した地域か、こちらでは判断できませんので、ご自身で判断して下さい。もし夏以後に播種する場合は、播種期までタネを冷蔵庫に保管して下さい。
15〜30℃、最低温度4〜8℃、上限は35℃
箱まき後、ポットで1か月ほど育苗。株間70cm~1mに定植。
通常タネの厚みの2、3倍。
15〜20℃、最低温度5℃、上限は28℃
大晩生種で生育日数は155日前後を要する。草勢強く強健。耐暑性および耐湿性はあまり強くなく、乾燥にもやや弱い。10アールあたり800~850株。元肥としてN、K各15kg、Pは10~20kg(成分量)を施す。追肥は、定植後30日頃より2回ぐらいN、K成分で各5kgを状態をみながら追肥する。
寒期に結球を十文字に切開し、抽苔を促し翌春開花させる。(厳寒地ではハウス内で越冬)アブラナ科で自家不和合性があるので自分の花粉では受精しない。母球は複数株が必要。
常温で1~2年。(アブラナ科の中ではやや短命な部類)
採種直後に休眠することがある。(冷蔵処理で打破する)
充分乾燥し、お茶の缶などに入れ密封し冷蔵庫の隅に。