Early Nozaki Cauliflower / アブラナ科 Brassica olerancea L. Botrytis
18世紀デンマークで品種改良が進み、日本には明治初年(1875)渡来。本種は大正13年(1924)愛知の野崎採種場が発表。日本で最も古い歴史を持つ、固定種カリフラワーの定番品種。カリフラワーの和名を花椰菜(はなやさい)と言い、長く「野崎早生花椰菜」の名で親しまれてきた。「スノーボール」を改良したもので、日本の気候風土によく馴化して作りやすい。
初夏~夏まきし、年内~1、2月穫りの代表品種。花蕾は白く中型。花蕾を包む葉の被りは弱い。
小さく分割しさっと湯がいてからサラダに入れたり、グラタン、スープ、炒め物に。ワインビネガーと水等量に蜂蜜・塩・胡椒・ローリエ・ニンニク・唐辛子を煮立て、耐熱ビンで合わせ冷蔵すると二日ほどでピクルスにもなる。
6~8月、10月
鹿児島県
2024年5月
80%以上
青着色
チウラム・イプロジオン種子粉衣各1回
秋~冬(10~1、2月)または初夏(5~6月)
6~8月(秋冬収穫)または10月蒔き~1、2月(フレーム内で)
最適15~30℃、最低4〜8℃、上限は35℃
育病箱に5~10cm間隔にスジ蒔きするかポット蒔きで育苗
標準(覆土後新聞紙をかけておくと水やり後土が固まらない)
15〜20℃、最低5℃、上限は30℃前後
本葉7、8枚で畝間90cm、株間40cm間隔に定植。定植後暑いうちはヨトウムシ、コナガ、アオムシなどに注意(防虫網)。「早生」とは言っても、播種から収穫まで120日程度かかる。8月蒔き長期収穫の場合、花蕾を包む葉の被りが弱いので、花蕾が7、8cmになった頃、外葉をひもで束ねて凍害や日光による変色から守る。
収穫せずに置いておくと春菜の花が出てくるので、種の莢が熟したら刈り取り乾燥する。ナッパなどとは染色体数が違うので交雑しないがキャベツ、ブロッコリー、ケールとは交雑する。
常温で3、4年。
キャベツの仲間なので採種直後は休眠期があると思われる。
充分乾燥したら密閉容器に入れ低温低湿度の冷蔵庫などで。