Nakanojo Nezumi Daikon / アブラナ科 Raphanus sativus L.
江戸時代に薬草として長崎から導入され、数百年にわたって長野県埴科郡坂城町中之条地区で受け継がれて来た。
信州蕎麦の薬味に使われてきた有名な辛味用地大根。葉は細葉で切れ込み強く、短型青首で尻づまり良い。根長15センチ、根径7センチ、重さ250~300グラムと小型で、ネズミに似た形状である。
信州ではおろした大根をガーセで絞り。この絞り汁にソバやウドンうをつけて食べる。辛味成分は揮発性のため15分以上経過すると消えてしまう。干して、保存用のキムチ漬、また浅漬としても優れる。
8月下旬~9月
愛知県
2024年6月
85%以上
なし
なし
晩秋~冬。高冷地の初夏まきでは7~9月穫りも可。
8月下旬~9月。高原地帯では5月中旬の初夏まきも。
最適24~28℃、15〜35℃が実用上の限界温度。
20cm間隔に点播し、本葉が出たら間引いて1本立ちに。
1~2cm。大根のタネは嫌光性なのでしっかり覆土する。
17~21℃、生育初期には高温にも耐えるが、平均25℃を越えると根部の肥大が悪くなり、肥大後は軟腐病や生理障害が発生しやすくなる。
大きくし過ぎると辛味が薄れるので、試し抜きして小さめで収穫する。より辛味を出すには、肥料を控え、乾燥ぎみに育てると良い。コナガやアブラムシなどの虫が媒介するウィルス病に強くないため、極端な早まきは避ける。高温期には白寒冷紗などで被覆して虫の飛来を抑えると効果が高い。
よくできた大根を暮に植え替え、越冬して春に開花後、莢を完熟させて刈り取り、脱穀した種子を天日に干してよく乾燥する。他の大根との交雑に注意。
よく乾燥したタネならやや長命の部類(~4、5年)
大根種子は休眠しない(雨で莢内で発芽せぬよう注意)
よく乾燥し、お茶の缶などに入れ冷蔵庫の隅に。