Tokinashi Daikon / アブラナ科 Raphanus sativus
文政初期(1810~1820)、京都東九条の小山藤七が、極晩生種のダイコン種を得、「藤七大根」の名で種子を販売したのが起源と言われる。
正式名称は「早太り花知らず時無大根」 春まきで抽苔しにくい大根の代表種。葉は小型で濃緑色、切込み多く立勢。根長35~40センチ。根径6~8センチ。晩生で生育遅く、肉質は繊維質で硬い。秋まき春どりもできる。
肉質硬く辛味があるので主としてオロシダイコンに利用されるが、煮物や漬物にしてもよい。(二年子大根系の原型から大正時代に中堂寺大根系の南禅寺大根と交雑し現在の「早太り花知らず時無大根」となり肉質が向上した)
春、秋
イタリア
2024年5月
85%以上
なし
なし
春3月まきで6月。秋10月まきで3、4月。
春、秋
最適24~28℃、15〜35℃が実用上の限界温度。
間隔をあけて点播し、徐々に間引いて育てる。
大根種の中では細かい種だが嫌光性なので確実に覆土する。
17~21℃、生育初期には高温にも耐えるが、平均25℃を越えると根部の肥大が悪くなり、肥大後は軟腐病や生理障害が発生しやすくなる。
二年子大根の系統で、低温肥大性が強く、低温感応性が鈍感で、極晩生のため抽苔しにくい(播種後花芽分化を開始するまでの日数は9月1日まきで180~200日)ので畑地の春まき栽培や越冬栽培に用いられ、端境期出荷に適す。反面成長が遅いので、根が太るまでじっくり待つ必要がある。
秋まきして採種する。秋大根に比べ遅いが必ず抽苔するので登熟後刈り取り、莢から取り出してよく乾燥する。(ダイコンの種は登熟しても菜種と違い莢から飛び出さない)
よく乾燥したタネならやや長命の部類(~4、5年)
無い。(刈取りが遅れて雨に遭うと莢の中で発芽するので注意)
乾燥し、お茶の缶などに入れ密封し冷蔵庫の隅に。