Kuki Daikon / アブラナ科 Raphanus sativus
糠漬け用の小型の長だいこん。栽培開始は江戸時代より前といわれ、南禅寺付近や洛西の中堂寺で栽培された。聖護院大根など高値で取引される野菜に押され、また宅地化の拡大で生産が減少した。
尻部が丸くふくらむのが特徴。やや硬く歯切れが良い。草勢強く、生育旺盛であり、比較的耕土の浅い所でも栽培できる。葉は淡緑色を帯び細く立性である。地上部は抜き出る特性がある。根部は長さ30cm内外、直径6cm程度となり、尻詰りがよく、肌も美しい。
肉質は緻密で、葉はカルシウムやビタミンA、Cを多く含む上、うぶ毛が少ないため、葉と共に漬物用として食味される。少なめの塩とぬかで浅漬けにするのが一番。小ぶりのものは雑煮に使用。油あげや煮ても美味しい。
9月中下旬
徳島県
2023年6月
85%以上
なし
なし
11月下旬〜12月
9月中下旬
最適24~28℃、15〜35℃が実用上の限界温度。
畦巾100cm、株間25~30cm、2条まき、1ヶ所当たり3~5粒まきとする。
17~21℃、生育初期には高温にも耐えるが、平均25℃を越えると根部の肥大が悪くなり、肥大後は軟腐病や生理障害が発生しやすくなる。
生育の著しく旺盛なものや遅れたもの、奇形葉や葉形の変わったもの、病虫害を受けたものを間引く。第1回目の間引きは、本葉2~3枚頃、1株2本立ちとする。第2回目の間引きは本葉7~8枚時に1本立ちとする。