Kurosengoku Soybean / マメ科 Glycine max L.
昭和12(1937)年、北海道農事試験場十勝支場が道内のタネ屋が「黒千石」の名で販売していた在来種を取り上げ、昭16年優良品種に指定。本種は北海道幕別町の折笠農場さんが有機栽培で採種した種子。
正式な品種名は「早生黒千石」。北海道の在来種で長日でも開花するが小ぶりの草姿のわりに成熟するまで長い生育期間(積算温度)を必要とする。北海道では晩霜の心配が無くなった5月に播種するが、中間地は高温期の開花を避け、落花を防ぐため7月まきがよい。
昔は緑肥用に栽培された、復活後は小粒の黒豆納豆用として生産されていたが、血管を若返らせるアンチエイジング機能性食品としてTV等で話題になり、きな粉、お茶、味噌、煎り豆、菓子用材料等に幅広く利用されている。
6、7月
北海道
2024年1月
80%以上
なし
なし
10~11月。
北海道は5月下旬。内地は冷涼地6月。中間地では7月がよい。
25〜30℃。10℃以下では不良になる。
畝間60cm株間15~20cm間隔に2、3粒ずつ点播。
確実に覆土する。発芽後、鳥に食べられないよう厳重注意。
20〜25℃
発芽後、赤紫色の花が開花するまで日数がかかる。また東京や大阪などの都市部では最近の異常高温により、夜も熱帯夜のような高温だと花粉が活性化せず受粉が出来ないで落花してしまうので、9月に涼しくなってから開花するようになるべく遅まきしたほうが安全(遅まきの場合収量は少なくなる)。
完熟した豆を莢ごとよく乾燥させ、翌年のタネにする。大豆は種としての寿命が非常に短いので、毎年新しい種に更新する。大豆の中に虫が入っていることがあるので、選別は入念に。
常温で1年。
不詳。
大豆タネの長期保存は考えられないので、紙袋で常温保存。