Principe Borghese Tomato / ナス科 Solanum lycopersicum
イタリア南部でドライトマト用に育成された在来種、Principe Borghese「ボルゲーゼ大公」。
草丈100〜150センチのブッシュ・トマト。果実は30〜60グラム位で、イタリアでは天日干しでドライトマトに加工する。干しても色落ちし難い。耐暑性強く、日本の高温多湿環境でも極めて栽培容易で収量が多い。プランター栽培名人の安藤康夫さんも絶賛するトマト。
加熱調理、トマトソース、ドライトマトに最適。加熱調理するとトマトの濃厚な出汁が良く出て風味が良い。日本ではトマトはサラダで生食が一般的だが、欧米では加熱料理に風味を与える調味料としてトマトは欠かせない。品種本来の味が発揮されないので生食には不向き。
3、4月(温床)5月(直播)
埼玉県
2023年11月
80%以上
なし
なし
夏から秋。定植から70〜75日。
温床で3月中旬。冷床で4月中旬。露地播きは5月から。
20~30℃(最低10℃〜最高35℃)
浅箱にスジまきする。スジ間隔6cm、種の間隔2cm位。
種子の厚みの2、3倍。発芽まで乾かさぬこと。
昼間25℃~30℃、夜間10〜15℃。30℃以上の高温では、着果・肥大・着色が不良となり、35℃以上では花粉稔性が低下し落花を起こす。
デターミネイト(芯止まり品種)なので、わき芽は取らなくても次々と結実する、放任栽培も出来るが収量が多く重くなるので簡単な支柱をして支えた方が良い。イタリアでは、半割にしてネットの上に並べて天日干しにしたり、果房の束ごと吊り下げて干す。そのままでも比較的貯蔵性が高い。
実付きがよく病気に強い株を選ぶ。完熟果を収穫し、ビニール袋や器に種をもみ出し、2、3日発酵させ、水洗してから新聞紙に広げ、風通しの良い場所で乾燥させる。
長命種子の部類。(4年以上)
未熟果から採種すると休眠を示すことがある。
よく乾燥させ紙袋に包み、低温低湿度にて保管する。