葡萄酸漿 Cape Gooseberry, Golden Berry, Inca Berry, Aguaymanto / ナス科 Physalis peruviana L.
ペルーからチリにかけてのアンデス山脈高地が原産地の多年生植物。温帯地域ではトマトのように一年草として栽培する。やや冷涼な気候を好む。
草丈180㎝にもなる立性品種。生育旺盛でよく分枝する。支柱を利用してトマトに準じて栽培する。果実を包むガクは完熟すると淡褐色の提灯のようになる。直径2㎝位の果実は熟すと黄色くなり、糖度13~15度と甘い。
生食されるほか、果実は砂糖漬けやジャム、ソースに用いられる。 ビタミンA、C,鉄分、カロテン、イノシトールが豊富で、コレステロールの低下、動脈硬化予防、美肌、癌予防に効果があるという。
3、4月(温床)5月(直播)
福井県
2023年12月
75%以上
なし
なし
夏から秋10月ぐらいまで。
温床まきは3、4月。無加温での箱やポットまきは5月から。
15〜25℃
タネが非常に細かいので注意して蒔く。
薄く。
15〜30℃
寒さに弱いので充分温かくなってから露地または大型プランターに定植する。ミニトマトに準じて栽培すると良いが、分枝性が強く腋芽が多いので、整枝をしっかり行う。実の成り始めが遅いので、それまでに充分樹勢を維持しておくように注意する。
自殖性だが虫媒花で交雑は起きるので、他品種と100m以上離すか花に袋がけなどを行う。矮性種のPhysalis griseaとは交雑しない。完熟した実をつぶして、水洗いして沈んだ種を取り出し、日光に干して水分を飛ばした後、日陰で充分乾燥する。トマトのように水洗前に数日発酵させる必要はない。
4〜6年
不詳。
よく乾燥した後、低温低湿度の場所に保管する。