Tokyo Kabocha, Blue Kuri Squash / ウリ科 Cucurbita maxima duchesne
1934年に宮城の渡辺採種場が育成した日本で最初の西洋カボチャ。 赤皮甘栗にデリシャスを交配し、その後代から特に青味の優れたものを選抜淘汰し完成。立川の農家が東京市場に出荷して人気を呼び東京南瓜と呼ばれた。暖地のトンネル栽培で広く普及した。
育成元が付けた正式な品種名は「芳香青皮栗南瓜(ほうこうあおかわくりかぼちゃ)」。それまでの粘質な日本カボチャと異なり、ホクホクした食味の西洋(栗)カボチャの日本での元祖。草勢強く、灰緑色扁円で一、二~一、五キロの中果。果肉は鮮橙黄色で、よくしまり、水分少ない。
ホクホクの肉質と甘味を生かした煮物や天ぷらなど。開花後30日ぐらいで完熟する早熟性。(通常45~50日)果梗部がコルク化し、亀裂が果梗全体に入った時が収穫適期。
4、5月
中国
2023年10月
80%以上
青着色
塩基性塩化銅・食酢浸漬 各1回
夏
温床蒔きで3月中旬。ポリキャップ直播きは4月中旬頃。
28〜30℃、最低温度10℃、上限は40℃
畝間3m、株間1mに数粒ずつ点播。
2、3cm。カボチャ種子は嫌光性なので確実に覆土する。
17〜20℃前後
西洋カボチャは根の再生力が弱く移植しにくいので、4月中旬頃にポリキャップで覆い直播き栽培で育てると良い。西洋カボチャは一般に冷涼地を好むが、東京カボチャは中間地や暖地でも栽培可。ただ30℃以上の高温は好まない。主枝に着果し分枝力も弱いので剪定せず放任栽培で育てる。普通まきの場合、12〜13節に第一花、ついで8〜9節に第二花が着く。蔓の勢いはあまり強い方ではない。
西洋カボチャどうしや日本カボチャとはよく交雑するがペポカボチャとは交雑しない。カボチャの花粉は高温に弱く、25℃以上で死んでしまうので朝のうちに同品種を交配してやる。
低温乾燥環境なら3~10年。(やや長命な部類)
採種後2週間程度弱い休眠期があるという。
1、2年なら室内の引出し等でよい。冷蔵庫なら寿命が伸びる。