Enpitsu Eggplant / ナス科 Solanum melongena S.
昭和10年代、味の良さから全国に広まった九州宮崎の佐土原ナスが、新潟県白根市の笠巻地区に入って土着したものと考えられる。
宮崎の長ナスが新潟で変化した。尻の先が細く尖るので「鉛筆ナス」。皮も実も柔らかく、浅漬やふかしナス、焼きナスで非常に美味しい。真夏の高温期には退色し赤紫色になる。
本場の新潟県では30グラム程度の小さいうちに収穫し塩を控えた浅漬(当座漬)にするが、大きくしても独特の柔らかい食感を生かしたナス料理なんにでも向く。
2〜4月(温床)5月(直播)直播)
長野県
2023年11月
60%以上 *採種環境条件の影響により発芽率がやや低くなっております。予めご了承ください。
なし
なし
盛夏から秋にかけて。
温床育苗は2月から。直播きの場合5月より。
最適温25〜35℃(要変温)、発芽温度15〜40℃
日中30℃、夜間20℃の温度変化がとれる様工夫する。
タネが隠れ発芽までの2週間、必要な湿度が保持できる程度。
昼間23〜28℃、夜間16〜20℃(最低7℃〜最高40℃)、地温18〜20℃
露地への定植や播種は、地温が18℃以上と充分温かくなってから行う(開花直前~開花始めの頃が定植適期)。高温乾燥期は敷藁し灌水するなど水分維持に注意する。(水田等過湿に成りやすい圃場では高畝にする)原産地の宮崎では連作しても枯れることがなかったという。青枯病抵抗性があるのかもしれない。
優良な種果を木で完熟させ、収穫後、日陰で2週間追熟し、布袋などに入れた上から木槌などでつぶして種を果肉から外し、水洗した後、1日天日乾燥する。
長命種子の代表である。(5年以上)
「なし」と書いてきたが、ナスの新種は休眠が長いので生え揃いにくいという。
天日乾燥後1週間陰干し。低温低湿度の場所に保管する。