Yamashina Eggplant / ナス科 Solanum melongena S.
江戸時代左京地域で栽培されていた小ナスの「もぎなす」を、幕末頃山科地区の農家が改良したという。昭和10年代までは中心品種だった。
皮が薄く、肉質軟らかで味が良い京都の伝統ナス。手のひらに納まる中型の電球形。皮が傷みやすく変色も早いので遠距離輸送に向かず、市場出荷には不向きだが、生産地でしか食べられない本物のおいしさをご賞味ください。
浅漬用として最高のナスと言われている。その他「ニシンとの炊きあわせ」など薄味の煮物。
2〜4月(温床)5月(直播)
埼玉県
2023年12月
75%以上
なし
なし
6月から10月頃。
温床育苗は2月から。直播きの場合5月より。
最適温25〜35℃(要変温)、発芽温度15〜40℃
日中30℃、夜間20℃の温度変化がとれる様工夫する。
タネが隠れ発芽までの2週間、必要な湿度が保持できる程度。
昼間23〜28℃、夜間16〜20℃(最低7℃〜最高40℃)、地温18〜20℃
中生豊産種。草勢はやや弱く、枝はやや直立性。葉はやや広く長円形で欠刻がある。露地への定植や播種は、地温が18℃以上と充分温かくなってから行う(開花直前~開花始めの頃が定植適期)。高温乾燥期は敷藁し灌水するなど水分維持に注意する。(過湿に成りやすい畑では高畝に)果実は80g程度で収穫する。
優良な種果を木で完熟させ、収穫後、日陰で2週間追熟し、布袋などに入れて上から木槌などでつぶして種を果肉から外し、水洗した後、1日天日に当てて乾燥する。
長命種子の代表である。(5年以上)
「なし」と書いてきたが、ナスの新種は休眠が長いので生え揃いにくいという。
天日乾燥後1週間陰干し。低温低湿度の場所に保管する。