Hetamurasaki Eggplant ナス科 / Solanum melongena S.
ナスはインド原産。奈良朝に日本渡来。江戸時代に品種分化し、全国には約150種類の伝統ナスがあるという。昭和初期には栽培していた。
その名の通りヘタの下まで紫色になり色つやよく日保ちがよい。草勢強く果肉が柔らかく甘味がある。短卵形で大きさが鶏卵大(約30グラム)前後の頃から朝夕の涼しい時間帯に収穫する。
一口ナスの宿漬け(ぬか漬け)、ナスの素麺かけ、オランダ煮(煮浸し)など金沢の郷土料理に欠かせない。天ぷらなど、ナス料理ならなんでも。
2〜4月(温床)5月(直播)
中国
2023年10月
75%以上
なし
なし
夏から秋。
直播は晩霜の心配がなくなる5月。温床育苗では2月から。
最適温25~35℃(要変温)、発芽温度15〜40℃
日中30℃、夜間20℃の温度変化がとれる様工夫する。
タネが隠れ発芽までの2週間、必要な湿度が保持できる程度。
昼間23〜28℃、夜間16〜20℃(最低7〜最高40℃)、地温18〜20℃
寒害で根を傷めないよう露地への定植は地温20℃以上と充分温かくなってから行う(直播も同じ)。畝幅1.2m、株間50cmの一条植え。一番花が咲き始める頃、一番花の下の脇から発生する枝2本と親枝の3本仕立てとする。水や肥料がきれると色つやが悪くなり果実も硬くなるので、盛夏には充分灌水する。
自家受粉するので品種は維持しやすい。(たまに虫媒により交雑)よくできた種果を褐色になるまで枝につけ、収穫後日陰で追熟。柔らかくなった果実をつぶして水洗し日に干す。
長命種子の代表である。(採種後5年以上)
休眠期は無い。
天日乾燥後1週間干し、低温低湿度で保管する。