Norabo-na / アブラナ科 Brassica napus
明和4年(1767)9月、関東郡代・伊奈備前守忠宥が天領の農民に種を配り、栽培を奨励。丈夫さから「野良生え→のらぼう」と名が変わった。
江戸中期「闍婆(ジャバ)菜」という名で幕府が配付した西洋油菜の一系統。花茎を食べる菜花(芯摘み菜/茎立ち菜/かき菜)の仲間。開花前の蕾を付けた春のトウが、数ある菜花の中でも抜群に美味。耐寒力強く、寒地ではアントシアニンで茎が赤く発色する株もある。(※本種は、埼玉県三芳町の明石誠一氏が無肥料栽培で自家採種を続けた生命力あふれる種です)
おひたし、ごま和え、味噌汁など。油とよく合うので炒めても美味。太く柔らかい一番最初のトウはみずみずしく甘味充分で、栽培者だけが食べられる絶品。幕府が菜種油増産のために配布したのではないかという説もある。
9月彼岸頃
埼玉県
2024年7月
85%以上
なし
なし
菜花としての収穫期は、春3月下旬~5月まで。
秋9月彼岸頃冷床蒔き。(11月頃、霜が降りる前に定植)
20℃前後
畑または箱蒔きして苗を育てる。(キャベツに準じる)
普通(通常タネの厚みの2~3倍)。
5~20℃
11月頃、本葉5、6枚程度の苗を4~50cm間隔(キャベツ位)に定植する。積雪地以外なら、霜除け不要で高さ1m近い大株に育つ。(極端な乾燥期を除く)春、最初のトウが2,30cmに育ったら根元から折り採り、以後、伸びて来る腋芽を開花前に順次折り採って収穫する。(幕府の指導書では春蒔き周年を奨めていた)
アブラナ科には希有な自家和合性なので、一株だけでも自分の花粉で受粉する。(従って自然交雑しない)食べ飽きたら放置して菜の花を咲かせ、実がいったら刈り取り、乾燥する。
一般菜類に準じ常温で2~3年。(やや長命の部類)
完熟し乾燥した後の種子に休眠期間は無い。
よく乾燥したら紙袋または缶に入れ、低湿度の場所に保管。