Shishigatani Squash / ウリ科 Cucurbita moschata duchecne
文化年間(1804-1818)に津軽から導入され、京都鹿ヶ谷で栽培された菊座型の日本南瓜が、数年で変化したという。
瓢箪型で果重2kg以上と大型の日本南瓜。表面に十七条ほどの縦溝と瘤状の隆起がある。幼果は濃緑色だが完熟すると橙褐色となり白粉をふく。果肉は柿色で食味良い。(というが日本南瓜は粘質でホクホク感はありません)
京では昔「土用に鹿ヶ谷南瓜を食べると中風にならぬ」と言われたという。粘質で淡白な味は日本料理向き。里芋、蛸と共にだし汁で炊き合わた「芋たこなんきん」はNHK朝のテレビでおなじみの関西女性が好む代表料理。
4、5月
中国
2024年10月
85%以上
なし
なし
温床育苗し八十八夜頃定植したものは7~8月。
温床まきで3月上旬。直まきの場合は4月下旬以後。
25〜30℃、最低温度10℃、上限は40℃
昔は湿らせた種を三日間腹に巻きつけて催芽したという。
嫌光性種子なので1cm以上覆土し地温と水分を保持する。
20〜30℃
畝巾2m、株間60cmの高畝とする。子づる4本仕立てとし、15節ぐらいに3、4果着果させると形よい瓢箪型となる。低節位または孫づるの先に着果させると小果になる。高節位(3、4番果)着果ではくびれが悪く瘤がほとんど出ない。日本南瓜は日本の高温多湿に適応ているので、栽培は容易である。
完熟果を葉が枯れてから収穫し、1月以上追熟して二つ割りにし、スプーンで種を取り出す。水洗いし(充実した種は水に浮く)日に干して乾燥させ、1週間程度陰干しする。
常温で3、4年。(保存環境がよければ10年)
南瓜の中には休眠する系統もあるが、本種は休眠しない。
充分乾燥し、お茶の缶に入れ、低温低湿度で保存する。