Utsugi Red Kuri Squash / ウリ科 Cucurbita maxima duchesne
昭和8年、金沢市打木町砂丘地帯の松本佐一郎氏が福島県の洋種系赤皮栗南瓜を導入。昭和18年頃固定。戦後全国に出荷され関西を中心に人気を博した
特長ある赤い皮の西洋系円錐形栗カボチャ。草勢旺盛で早くから親づるへの雌花の着生が良く、長期間成る。着果後一か月前後で成熟する。果重は1~1.2㎏。果肉は厚くて甘く粘質でしっとりした味わいがある。
出汁で煮る煮物や天ぷら。最近はパンプキンスープの人気が高い。その他和菓子の材料にも。 果肉が水っぽくしっとりした味わいでホクホク感が無いので、電子レンジで熱を加えただけの調理には向かない。
4、5月
福岡県
2024年10月
85%以上
なし
なし
夏から秋。
ホットキャップ利用で3月下旬~4月。露地播きは5月から。
25〜30℃、最低温度10℃、上限は40℃
1.5m間隔に点播。
2〜3cm。カボチャ種子は嫌光性なので確実に覆土する。
20℃前後
健全に育ったカボチャの根は太くて長く、吸水力や吸肥力が旺盛なので、できれば直播き放任で育てたい。しかし西洋系カボチャは遅蒔きだと雌花の発生がよくないので、地温15℃ぐらいになったらなるべく大きめのホットキャップを利用して播きたい。ホットキャップ被覆はウリハムシ防除にも欠かせない。 仕立て方と摘芯: 親づるを本葉5枚程度の時に摘芯。子づるの揃った枝を3本残し、1番果の着果節以下のわき芽は摘み取る。その後は過繁茂にならないよう間引きする。人工授粉と収穫: 1番果の着果目標節位を11~12節とし、午前中に人工授粉を行い、受粉日が分かるよう印をつけておく。変形果や小果は早めに摘み取り、果形を整え着色を均一にするため、台座を敷く。受粉後約35~40日で果色が鮮やかになったころ収穫する。受粉日が不明の場合は、軸が硬くなった頃を収穫の目安にすると良い。
交雑しやすいので蕾のうちに袋かけし、開花時に同種の雄花の花粉を付ける。完熟果を一か月追熟し、割って種を取り出し水洗し乾燥する。(カボチャの種は充実した良い種も水に浮く)
カボチャ種子は長命な部類。(3~10年)
カボチャは採種後2週間程度弱い休眠を示すという。
充分乾燥し、お茶の缶に入れ、低温低湿度で保存する。