Shirokawa Sato(Sugar) Squash / ウリ科 Cucurbita moschata
本種は昭和初期に中国から渡来した白皮系南瓜をやや大型にした改良種で、かつては千葉県内で多く栽培されていた。
外皮は皺瘤なく平滑で、色沢は白色であるも次第に白黄色となり熟せば黄褐色となる。西洋カボチャのホクホク感は無いが、なめらかで粘質。さっぱりした上品な味は風味豊か。砂糖というほどの甘味は無い。*本種は、栃木県の斎藤綾子さんが自然農法で選抜・採種したタネ。
天ぷら、旨煮、あんかけ、きんとん、味噌汁など。煮物にする時は面取りすると煮崩れしない。ワタは多少残した方がダシがよくしみ込む。揚物の場合はワタを除き酒と塩で下味をつける。種を乾燥し煎って食べられる。
5月
栃木県
2024年10月
80%以上
なし
なし
夏から秋。
晩霜の心配がなくなってから直播きすると良い。
22、3℃
畝幅1.5m株間1m位に点播。
2、3cm
20〜30℃
本葉7、8枚で摘芯し、3、4本の子蔓を四方に這わせる。(果実は子蔓に着果する)草勢は強健で、不良天候でも旺盛に生育する。一般に日本カボチャは、高温多湿の日本の気候に適応しているので、栽培は極めて容易である。(太くて長い根を持っているので、移植せず直まきして放任栽培するのに向いている)
金糸瓜などのペポカボチャ系とは交雑しないが、西洋カボチャとは交雑しやすいので注意が必要である。完熟果を一か月追熟し、割って種を出し水洗。(充実した良い種は水に浮く)
常温で3、4年。(保存環境がよければ10年)
南瓜の中には休眠する系統もあるが、本種は休眠しない。
充分乾燥し、お茶の缶に入れ、低温低湿度で保存する。