Violetta di Firenze Eggplant / ナス科 Solanum melongena L..
茄子はインド原産。奈良朝に我が国に渡来。近年イタリア料理の普及と共にイタリア茄子が日本でも栽培されるようになった。
成長すると赤ん坊の頭くらい大きくなり、数列の縦縞が入る紫色の茄子。日本の茄子に比べ水分が少なく、肉質はやや固め。加熱することでトロリとした食感になる。日本の茄子のように使うには、写真バックのように未熟な若い実のうちに収穫するとよい。トゲが少ないので、管理・収穫作業がしやすい。
大きく育った茄子(イタリア語ではカプリス=caprice)は、煮る、焼く、炒める、揚げるなど加熱してイタリア料理に。果肉を厚めに切って焼き、田楽やオリーヴオイルで食べてもおいしい。*写真は採種時の完熟果と若どり果。
2〜4月(温床)5月(直播)
埼玉県
2024年10月
75%以上
なし
なし
盛夏から秋にかけて
温床育苗は2月から。直播の場合5月より。
最適温25〜35℃(要変温)、発芽温度15〜40℃
日中30℃、夜間20℃の温度変化がとれる様工夫する。
タネが隠れ発芽までの2週間、必要な湿度が保持できる程度。
昼間23〜28℃、夜間16〜20℃(最低7℃〜最高40℃)、地温18〜20℃
露地への定植や播種は、地温が18℃以上と充分温かくなってから行う(開花直前~開花始めの頃が定植時期)。高温乾燥期は敷藁し灌水するなど水分保持に注意する。(水田等過湿に成りやすい圃場では高畝にする)
優良な種果を木で完熟させ、収穫後、日陰で2週間追熟し、布袋などに入れた上から木槌などでつぶして種を果肉から外し、水洗した後、1日天日乾燥する。
長命種子の代表である。(採種後5年以上)
新種子は休眠が長いので生え揃いにくい。
天日乾燥後1週間陰干し。低温低湿度の場所に保管する。