Broom Corn / イネ科モロコシ属 Sorghum bicolor var. hoki
モロコシ属は熱帯アフリカ原産。電気掃除機が普及するまでは、箒作りは農家の副業としてよく営まれ、特に栃木県や茨城県で栽培が盛んだった。
たかキビの仲間でモロコシ属の一年草。稈は太く丈夫で最終的な草丈は2〜4m前後。盛夏に穂を収穫し、座敷箒の材料にする。特に土質は選ばないが石灰分に富む排水良好な地が適している。
工芸加工用には、若い穂を穂先が硬くなる前に収穫(折り取る)し、その日のうちに脱穀して2〜3日陰干しする。次に90度の湯に3〜5分漬けて湯通しし、数日間天日乾燥する。(湯通しを行うことで軟らかい穂が保たれる。湯通しをせずに天日乾燥のみ行う作り方の地域もある)
5月中旬〜6月
岩手県
2023年11月
80%以上
なし
なし
発芽後75日位で開花。開花後穂先が若く軟らかいうちに収穫する。
5月中旬〜6月。台風で倒伏すると品質低下につながるため5月中旬に播種し8月中に収穫するのが良い。
最適32〜35℃
条間60cm位で筋蒔き。セルトレイで育苗してから定植でも可。
2〜3cm
20℃以上
葉が5〜6枚の頃株間5cm以上になるように間引きます。株間が狭いと小さい箒を作るのに適した細く短い穂ができ、株間を広く取ると大きい箒に適した太く大きい穂が採れます。用途に合わせて間引いて株間を調節して下さい。条間、株間は随時除草を行います。株元から出る脇芽はかき取ります。
穂を収穫せずに残し、実が熟してから刈り取る。緑肥用ソルゴーや穀用たかキビとの交雑に注意。基本的に自家受粉性だが交雑も起こるので、他品種とは50m位隔離した方が良い。
室温(冷暗所)で4年は実用的な発芽率を維持できる。
ない。(成熟後雨で穂発芽してしまうことがある)
低温低湿度の場所で保管。