Velvet Bean, Cowitch / マメ科 Mucuna pruriens
熱帯アジア原産の野生種から栽培化されたと考えられるつる性一年草。渡来の明確な記録はないが、『訓蒙図彙』『成形図説』『本草図譜』などに記述がある。
どこにまいても蔓を旺盛に伸ばしてよく育つ。病虫害少なく強健で栽培容易。土壌浸食された傾斜面や痩せ地でもよく育ちアレロパシー効果で雑草を抑え、土を肥沃にする。焼畑に変わる畑作緑肥として導入した中南米の国々ではトウモロコシの株間に混植されているという。種子は灰白色。臍は隆起して白色。
四国や九州では若莢を煮物や天ぷら等に利用してきたという。豆はアクが強いので水煮してアク抜きをした後にきんとんや餡にしたり粉末に加工して用いる。多少の毒性がある。パーキンソン病の治療に用いられるレボドパを多く含む。*ご注意:豆には毒性がありますので食用にする際は必ず下処理(水煮アク抜き)を行ってから調理して下さい。
5月〜6月上旬
埼玉県
2024年1月
70%以上
なし
なし
食用の若莢は夏〜秋。完熟した豆の収穫は晩秋。
5月〜6月上旬
25℃前後
株間50cm〜1mに2〜3粒ずつ点播。
通常タネの厚みの2〜3倍。
25℃以上の高温
蔓は3~6m伸びるので長い支柱が必要。晩生なので生育期間の長い所(温暖地)でないと十分な収穫は得られない。東北では結実をみない。霜に当たると枯死する。
黒く完熟した莢を順次収穫し、天日干し乾燥後、莢を割って豆を外し良いタネを選別する。
不詳(通常豆類の寿命は短かめ)。
不詳。
充分乾燥し、お茶の缶に入れ低温低湿度で保存する。