Tsukui Zairai Soybean / マメ科 Glycine max
神奈川県津久井地域に古くから栽培されていた品種を、昭和52年に旧農業総合研究所が収集し、長野県農試桔梗ヶ原分場の御子柴公人氏(エンレイの育成者)の協力を得て系統選抜した。
●本種は、平成22年度に神奈川県農業技術センターの協力により津久井在来大豆振興連絡会が選定した産地標準系統です。
神奈川県・相模湖町千木良を中心に旧津久井郡内で古くから郷土食材として栽培されてきた大豆。紫花(一部白花が混じる)、白毛、収量性はやや高い。分枝が横に広がりやすいが、茎太く着莢節位低く、比較的倒伏に強い。ウイルス病に強く紫斑病・褐斑病にもやや強い。成分含量はショ糖が高く甘みに富み、タンパク質はやや低い。
炒り豆、煮豆、豆腐、油揚、湯葉、豆乳、納豆、きな粉、味噌、醤油、搾油など大豆加工品なんでも。もちろん芽生え(スプラウト)はもやし、若い莢は枝豆として食べられるが、晩生品種なので枝豆は秋10月頃の収穫になる。
6月下旬〜7月上中旬
神奈川県
2023年12月
85%以上
なし
なし
11〜12月
6月下旬〜7月上中旬
20℃以上
30〜40cm間隔に2、3粒ずつ点播。
確実に覆土する。発芽後、鳥に食べられないよう厳重注意。
25℃前後
生系品種なので日が短くならないと開花しない。早まきは厳禁。また短日になっても、昼夜間とも高温が続くと花粉が活性化せず花が落ちてしまい結実しない。夜間温度が低い高冷地以外は、6月下旬以後、できれば7月になるのを待ってから播種したほうがよい。大豆としての収穫は11月以後。
完熟した豆を莢ごとよく乾燥させ、翌年のタネとする。大豆は種としての寿命が非常に短いので、毎年新しい種に更新する。中に虫が入っていることが多いので、選別は入念に。
常温で1年。
不詳。
長期保存は考えられないので、紙袋で常温保存。